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癌の先端治療法とは

超音波によるがん治療 がんの治療といえば、かつでは手術、抗がん剤を用いた化学療法、それにX線による放射線治療くらいしかありませんでした。しかし手術はがんの病巣以外の健康な組織をも切除しなくてはならず、抗がん剤は治療効果を求めるほど副作用が強くなる、X線は病巣以外の組織を傷つけるわりに深いところの病巣には効果が低いなど、いずれも問題がありました。
 これに対して近年、遺伝子治療やワクチン療法などの新しい治療法が続々と登場してきています。しかし、これらの最新医療がいいことづくめというわけではありません。癌治療法としていまだ確立されていない新しい技術や手法には、さまざまな問題点も残されています。

強力な超音波によるがん治療

他方、これほど大がかりな方式とは対照的な、非常に簡便な新しい癌破壊装置も開発されています。
 1997年、東芝は新しい超音波治療装置を開発しました。これまでにも超音波やマイクロ波を照射して癌を加熱し、破壊する治療法はありましたが、今回の装置はこれまでのものよりずっと高周波数(波長が短い)で強力な超音波を使います。これによって癌はわずか0.3秒で、つまりほとんど照射した瞬間にセ氏100度まで加熱され、完全に死んでしまいます。しかも、超音波の波長をうまく調整することで正常な組織に傷をつけず、癌組織のみに正確に焦点を合わせることもできるとされています。
 東芝は近い将来、多くの病院がこのような装置を備えると予想されます。